荏原グループの企業倫理は6層からなる三角形で定義しています。
「創業の精神“熱と誠”」、「企業理念」、「CSR方針」は
荏原グループにとって普遍的な価値観・使命・姿勢を示しています。
「経営方針」、「各種社内規定」、「行動基準」は社会のニーズや市場の変化に応じて見直されます。
荏原グループの企業倫理の6層の上位3層を「荏原らしさ」と呼んでいます。
「創業の精神“熱と誠”」、「企業理念」、「CSR方針」を指し、荏原グループの普遍的な価値観・使命・姿勢を示しています。
常に熱意と誠意をもって自らの仕事に取組むとともに、仕事を通じて関わる人たちにも熱意と誠意をもって接します。
水と空気と環境の分野で社会に貢献することを使命とし、その使命を果たすにあたっては高い倫理観をもって活動するとともに、ステークホルダーとの信頼関係を築きます。
“熱と誠”は、荏原製作所の創業者 畠山 一清が座右の銘とした言葉です。
『与えられた仕事をただこなすのではなく、自ら創意工夫する熱意で取組み、誠心誠意これをやり遂げる心をもって仕事をすること。そして、何事も熱意と誠意をもって人に接すれば、相手に通じないことはない。』と創業者自身が常に自身の行動の拠り所としたのに加え、従業員に対しても説き続けた言葉です。
“熱と誠”は荏原グループに脈々と受け継がれるDNAの一部であり、この精神が社会に貢献する技術・製品・サービスを生み出す源泉となっています。
行動基本原則再確認の日
弊社では、毎年3月23日を「行動基本原則再確認の日」と定めております。
2000年3月23日、株式会社荏原製作所藤沢事業所に設置されております自社内廃棄物処理用焼却炉に付属する排水管の接続ミスにより長年にわたりダイオキシンを含む廃水を排出していたことが判明いたしました。
環境保全への貢献を企業理念とする弊社が、このような事故を起し、地域住民の皆様に大変なご不安を与えましたこと、ならびに、弊社を取り巻く多くの関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けいたしましたこと、誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。
当該の廃棄物処理用焼却炉は2008年8月に解体・撤去を行いましたが、弊社では、この「行動基本原則再確認の日」を、役員及び従業員一同この事故を風化させることなく、その重さを肝に銘じ、各人が仕事を総点検する日としております。
水と空気と環境の分野で、優れた技術と最良のサービスを提供することにより、広く社会に貢献します。
社会の課題解決やニーズに応える製品を開発する技術力と製品が効率的に使われるためのサービス&サポートを通じて、世界の国々の発展と、安心・安全で豊かな社会の実現を支えることで社会に貢献することが、荏原グループの使命です。
荏原グループは高い倫理観事業を行います。社会・産業・くらしを支えていくことを誇りとし、創造的な製品・サービスを公正で自由な競争原理に基づいて提供すると同時に、環境の改善に配慮します。
そして、全てのステークホルダーと信頼関係を築くために、熱意と誠意をもって接し、人権と多様性を尊重し、透明性のある情報開示を行います。安心・安全で働きやすい職場環境を作ると同時に、関係者全員が互いに誇りをもてるよう、質の高いコミュニケーションを図ります。
倫理観は、私たち荏原グループが自らに課す責任を示します。信頼関係は、私たち荏原グループがステークホルダーに対して果たす責任を示します。
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1.倫理観:私たちは、高い倫理観をもって事業を行います。
- 1 誇り:社会・産業・くらしを支えることが存在意義であると自覚します。
- 2 製品とサービス:創意工夫し、お客様に喜ばれる技術、製品、サービスを提供します。
- 3 競争:公正かつ自由な競争の下に活動します。
- 4 環境:地球環境の改善に努めます。
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2.信頼関係:私たちは、大切な皆様との信頼関係を築きます。
- 1 熱意と誠意;熱意と誠意をもって接します。
- 2 人権と多様性;人権と多様性を尊重します。
- 3 情報開示;透明性のある情報開示によって相互理解に努めます。
- 4 職場環境;安心・安全な働きやすい職場をつくります。
- 5 コミュニケーション;質の高いコミュニケーションを通じ、互いに誇りをもてる企業を目指します。
荏原グループ行動基準は、荏原グループの役員及び従業員一人ひとりが、法令及び社会規範を基本とし、各種社内規定の則って高い倫理観と誇りを持って自らを律し、自らの職務を遂行し、自らの責任を全うするための基準です。
序.はじめに
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第1章 私たちの使命と誇り
- 1 お客様の尊重
- 2 営業活動
- 3 技術・生産活動
- 4 調達活動
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第2章 私たちの約束
- 1 基本的人権の尊重
- 2 腐敗防止
- 3 情報の管理と開示
- 4 会社資産の管理・保全
- 5 働きやすい職場づくり
- 6 地球環境の改善
- 7 地域社会との融和
付記 行動基本原則5か条
私たちは、行動をする際には以下の5か条に基づいて絶えずチェックします。
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- 1 いかなる些細な行動も重大な結果につながることを自覚する。
- 2 行動する前に、その目的及び意味を確認する。
- 3 行動にあたっては、定められた手順・ルールに従う。
- 4 行動を振り返り、確認するとともに、行動の結果に責任を持つ。
- 5 視野を広く取り、自己の担当部分以外にも配慮しつつ行動する。
当社は、サプライチェーンの取引先の皆様や価値創造を図る事業者の皆様との連携・共存共栄を進めることで、新たなパートナーシップを構築するため、以下の項目に重点的に取り組むことを宣言します。
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1.サプライチェーン全体の共存共栄と規模・系列等を超えた新たな連携
直接の取引先を通じてその先の取引先に働きかける(「Tier N」から「Tier N+1」へ)ことにより、サプライチェーン全体での付加価値向上に取り組むとともに、既存の取引関係や企業規模等を超えた連携により、取引先との共存共栄の構築を目指します。その際、災害時等の事業継続や働き方改革の観点から、取引先のテレワーク導入やBCP(事業継続計画)策定の助言等の支援も進めます。
〇取引先から生産工程等の脱・低炭素化、グリーン調達等の支援要請に対して協力します。
〇荏原グループとして取り組んでいるホワイト500認定企業の一員として、健康経営に係わるノウハウの提供や健康増進施策の共同実施等の取り組みを進め、新たな連携形態を模索します。 -
2.「振興基準」の遵守
親事業者と下請事業者との望ましい取引慣行(下請中小企業振興法に基づく「振興基準」)を遵守し、取引先とのパートナーシップ構築の妨げとなる取引慣行や商慣行の是正に積極的に取り組みます。
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①価格決定方法
不合理な原価低減要請を行いません。取引対価の決定に当たっては、下請事業者と少なくとも年に1回以上の協議を行うとともに、下請事業者の訂正な利益を含み、下請事業者における労働条件の改善が可能となるよう、十分に協議して決定します。その際、「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」に掲げられた行動を適切にとった上で決定します。また、原材料費やエネルギーコストの高騰があった場合には、適切なコスト増加分の全額転嫁を目指します。なお、取引対価の決定を含め契約に当たっては、契約条件の書面等による明示・交付を行います。
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②型管理などのコスト負担
「型取引の適正化推進協議会報告書」に掲げられている「型取引の基本的な考え方・基本原則について」や「型の取扱いに関する覚書」を踏まえて型取引を行い、不要な型の廃棄を促進するとともに、下請事業者に対して型の無償保管要請を行いません。
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③手形などの支払条件
下請代金は可能な限り現金で支払います。手形で支払う場合には、割引料等を下請事業者の負担とせず、また、支払いサイトを60日以内とするよう努めます。
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④知的財産・ノウハウ
「知的財産取引に関するガイドライン」に掲げられている「基本的な考え方」や、「契約書ひな形」を踏まえて取引を行い、片務的な秘密保持契約の締結、取引上の立場を利用したノウハウの開示や知的財産権の無償譲渡などは求めません。
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⑤働き方改革等に伴うしわ寄せ
取引先も働き方改革に対応できるよう、下請事業者に対して、適正なコスト負担を伴わない短納期発注や急な仕様変更を行いません。災害時等においては、下請事業者に取引上一方的な負担を押し付けないように、また、事業再開時等には、できる限り取引関係の継続等に配慮します。
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3.その他(任意記載)
荏原風力機械は、荏原グループとして取り組んでいる調達方針をもとに取引先とパートナーシップを構築しています。
CSR 調達ガイドラインに従って取引をすることで取引先との共存共栄を目指しています。
当社の調達方針及び CSR 調達ガイドラインについては、荏原製作所ホームページ TOP>サステナビリティ>社会>サプライチェーンマネジメント をご参照下さい。
2024年4月1日
【基本理念】
当社は、EBARAグループの一員として「水と空気と環境の分野で、優れた技術と最良のサービスを提供することにより、広く社会に貢献する」を基本として、事業活動(送風機及び製缶品の製造)を行い、持続可能な社会の実現を目指しています。
品質管理活動・環境管理活動は、経済活動の基盤である生態系の保全に結びつく重要な活動であることを認識し、以下を推進します。
【方 針】
(1)受注から製品の設計・製造・出荷・付帯サービス・廃棄に至る全ての品質管理及び環境管理に関わる組織とその機能を明確にし、それぞれの関連業務を合理的・経済的に遂行します。
(2)高効率化、再利用等を念頭に、持続可能な資源の利用及び、社会課題の解決に貢献する、製品とサービスの開発を追究します。
(3)省エネルギー、省資源、廃棄物削減、不適合の削減、汚染の予防、リサイクルに取り組み、環境負荷の低減、温室効果ガス排出量の削減、気候変動の対策に取り組みます。
この方針を推進するため、ISO 9001品質マネジメントシステム及び、ISO 14001環境マネジメントシステムを確立維持し、運用により以下のことを実施します。
(4)マネジメントシステムの継続的な改善を行うと共に、品質目標と環境目標を設定し、そのレビューによりパフォーマンスの向上に努めます。
(5)法的要求事項及び、当社が同意するその他の要求事項を順守します。
(6)当社を取り巻く利害関係者に対して本方針を情報開示し、理解され、適用されるよう積極的にコミュニケーションを行い、社会からの信頼向上に努めます。
2024年1月5日
株式会社 荏原風力機械 代表取締役 社長
株式会社 荏原製作所 鈴鹿事業所 所長
宮先 敦